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MEサービス部

MEは、Medical Engineer(メディカルエンジニア)の略称で臨床工学技士を指しています。
MEサービス部は病院全体の医療機器の貸出、返却、点検、修理を行い、安全かつ効率よく機器運営を行う部署です。また人工心肺装置、人工呼吸器、血液浄化装置等の生命維持管理装置の操作、保守、点検を行います。

臨床工学技士とは?

臨床工学技士養成校において厚生労働大臣の指定する科目を習得します。その後、国家試験を受験し合格すると臨床工学技士の免許を取得することができます。臨床工学技士はメディカルスタッフの一員であり、現代医療に不可欠な医療機器のスペシャリストです。医療機器の安全確保と有効性維持の担い手としてチーム医療に貢献しています。

MEサービス部の特徴

MEサービス部は、臨床工学技士16名で構成しています。我々は、日本で先駆けてMEサービス部を開設し様々な病院に数多くの臨床工学技士を送り出し、お互いに得た情報、培ってきた経験、学んだ工学分野の知識をもとに日々業務を遂行しています。特徴としては各業務を1週間単位でローテーションし、幅広い知識・技術・視野を持った臨床工学技士の育成に取り組んでいます。また、常に医療事故のないよう安全に心掛け、他の医療従事者と協力しチーム医療を推進することを理念に掲げ、患者さんへのサービスに専念し業務に取り組んでいます。

業務内容
1.人工心肺業務

心臓手術は、心臓血管外科医師、麻酔科医師、看護師、臨床工学技士等の他職種でチームを組み治療にあたりますが、臨床工学技士は医師の指示のもと人工心肺装置の操作を担当しています。心臓や大動脈を治療する場合、心臓を一時的に止める必要があり、心臓が止まっている間の血液循環と呼吸の機能を人工心肺装置で代行します。人工心肺装置の操作は、2名の臨床工学技士で対応し、年間150例前後の症例を事故なく安全に行っています。また、超音波血流計、自己血回収装置、心筋焼却装置などの周辺機器の操作も行います。

体外循環症例データベース事業について

当院では一般社団法人日本体外循環技術医学会と連携し、体外循環症例データベース事業に協力しています。このデータベースは、手術あるいは治療に用いられる体外循環の記録を全国規模で長期間にわたり電子的に保存するための枠組みです。この保存され蓄積された貴重なデータは統計的に処理され、客観的な指標へと姿を変え、体外循環を実施する医療関係者に有効に利用されることとなります。この取り組みが体外循環の安全の追求に、そして、技術水準の向上に繋がり、結果的に患者さんの利益の向上につながります。この活動を通して、最善の医療技術の提供とともに、社会へ貢献していきたいと考えています。皆様のご理解とご支援を賜ることができれば幸いです。

2.中央手術部業務

中央手術部内には電気メス、麻酔器等、多数の医療機器が使用されており機器トラブルは手術に影響が及びます。臨床工学技士は医療機器の日常点検、定期点検を計画的に実施することで、トラブルを未然に防ぎ手術を安全に行える環境を提供できると考えています。また、耳鼻咽頭科、整形外科、脳神経外科手術で使用されるナビゲーションシステムの操作も行います。

3.血液浄化業務

腎臓の機能が低下すると、低下した腎臓の働きを代行するために人工透析という治療を受けます。臨床工学技士は人工透析装置の準備や操作、保守管理を行います。また人工透析に使用される水処理システムの保守、点検、管理も行います。人工腎臓等の選定、管理や人工透析管理システム運営等の業務も行っています。その他にも、肝不全や免疫疾患を対象とした血漿交換療法、血漿吸着療法等の特殊血液浄化も行っています。

4.集中治療部門業務

ICU(集中治療室)、CICU(冠疾患集中治療室)、HCU(高度治療室)では患者さんの状態により様々な生命維持管理装置(人工心臓・PCPS・IABP・CHDFなど)が必要になり、医師からの依頼にあわせ装置の準備を行います。生命維持管理装置の管理には専門的な技術と知識が必要なため、臨床工学技士が開始から終了まで動作中確認を行い安全に管理しています。また、人工呼吸器によるスムーズな呼吸や無理のない離脱ができるように、院内のRST(呼吸療法サポートチーム)に参加し適切な使用方法や換気モードを啓発しています。

5.心臓カテーテル業務

心臓などの血管を診断、治療する心臓カテーテル検査は、循環器内科医師を中心に、看護師、臨床工学技士でチームを組み行いますが、臨床工学技士は循環動態の監視や治療装置の準備を担当しています。また、循環動態が不安定な場合は心臓機能を補助する補助循環装置(IABP、PCPS)や体外式ペースメーカーを挿入する場合があり、それらの生命維持管理装置の操作も行っています。血管造影と併用して各種診断装置(IVUS・FFR・OCT)を用いての血管治療が標準となっているため、それらの装置の操作も担っています。

また当院では大動脈弁狭窄症に対して、経カテーテル大動脈弁置換術を施行しています。臨床工学技士は清潔野でカテーテルに生体弁を取り付ける作業(クリンプ)、手術中の急変に備え人工心肺装置・補助循環装置の準備等を行います。

6.不整脈治療業務

不整脈の疑いがある方には電気生理検査を行い、不整脈と診断された方には永久的ペースメーカの植え込みや、カテーテルアブレーション治療を行っています。検査や治療の際は、電気刺激装置の操作や心電図のモニタリングを行っています。検査、治療以外では、ペースメーカ植え込み患者の定期外来時や外科的手術の前後、トラブル時等にペースメーカのチェックを行っています。

7.医療機器保守管理業務

臨床工学技士は、医療機器の点検を行い、購入から廃棄までの保守管理業務を行っています。すべての医療機器にバーコードを振り中央管理し、点検や清拭、貸出や返却業務を行っています。これらの医療機器が性能を損なうことなく適正に使用しているか、病院中を巡回し点検を実施しています。また、医療機器の異常や性能劣化がないかを、専用計測装置を用いて計画的に点検して確認しています。

8.院内研修

病院の医療機器の適正使用および管理は、医療機器安全管理責任者である臨床工学技士が中心となり管理しています。院内で使用している医療機器は種類、台数も多く使用方法の習得には時間と経験が必要です。工学と医学の知識を持ち合わせている臨床工学技士が、使用方法や注意点などを医師や看護師だけでなく院内のすべての職員対象に勉強会を開催しています。

9.学生実習・研修受け入れ

臨床工学技士養成校より実習の依頼があり、年間30名前後の学生実習の受け入れを行っています。また、他病院の臨床工学技士の研修、医療メーカーからの研修も依頼があれば受け入れています。

10.講習会・学会参加

日々進歩する医療機器に対応する為、医療機器メーカーの主催する研修会や講習会に積極的に参加しています。また、新規に購入する医療機器も事前に講習会を開催し、準備方法や使用方法点検方法だけでなく予想されるトラブルへの対応なども受講しています。
外部の学会や勉強会へも参加し、精力的に演題発表も行います。

業務実績(2015年)
人工心肺症例数 130件
OPCABG症例 68件
CAG(心臓冠動脈造影検査) 732件
PCI(心臓冠動脈形成術) 337件
末梢動脈疾患治療 43件
EPS・アブレーション 65件
PM・CRTD植え込み 72件
IABP 31件
PCPS 12例
体外式補助人工心臓 1例
血液浄化室透析症例 4406件
特殊血液浄化症例 60件
ICU・CICU・HCU透析症例 339件
CRRT症例 95件
人工呼吸器(IPPV)保有数 21台
人工呼吸器(NPPV)保有数 8台
人工呼吸器(IPPV)貸し出し回数 328件
人工呼吸器(NPPV)貸し出し回数 156件
管理医療機器台数 1108台
貸出件数 6837件
点検回数 29183件
部内修理完了件数 167件
実習生受け入れ数 31人(10校)
院内他職種対象勉強会 10回
参加人数 440人
取得認定士
  • 透析技術認定士
  • 心血管インターベンション技士
  • 体外循環技術認定士
  • 人工心臓管理技術認定士
  • 3学会合同呼吸管理技術認定士
  • 臨床ME専門認定士
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