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消化器内科

概要・特色 担当医師 主な対象疾患 実績

概要・特色

消化器内科は、消化管、肝臓、胆道・膵臓などの広い領域で、患者さん・地域のドクターからのニードの多い消化器疾患の診療を高いレベルで実現することをミッションと考えています。特に、ESD年間45例、無痛ラジオ波治療年間110例など、消化器腫瘍の新しい低侵襲治療に力を入れています。

受診方法について

呼吸器内科消化器内科循環器内科ほか紹介状などで特定の診療科受診がおわかりの方は直接、その科で受診ください。受診する診療科がわからない場合は、まず一般内科を受診ください。

肝がんについて

肝がんは、外科的手術、無痛ラジオ波焼灼療法で対応できる初期の状態から、肝動脈塞栓術、肝動注療法、抗がん剤治療(ソラフェニブなど)、放射線療法等が必要となる進行期の状態があります。三井記念病院では、無痛ラジオ波焼灼療法に限らず肝がんのいずれのステージにおいても、病期にあわせた最適な治療を行うことが可能です。もちろんご希望があれば、他施設からのセカンドオピニオンも快くお受けいたします。

無痛ラジオ波と無痛ラジオ波焼灼療法のイメージ画像
無痛ラジオ波画像

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肝がんにおける無痛ラジオ波焼灼療法(無痛ラジオ波・無痛RFA)

日本において肝がんは、肺がん、胃がん、大腸がんについで4番目に多いがんです。その80%はウイルス性の慢性肝炎、肝硬変から発生すると報告されています。肝がんの治療は手術が第一選択となりますが、肝がんの広がりや残存肝機能の影響で、発見時に手術を受けることのできる患者さんは、全体の約3割と言われています。また、手術を受けることができても、5年以内に70-80%の患者さんで肝がんが再発します。そのため手術以外の効果的な治療法として、無痛ラジオ波焼灼療法が注目されています。近年、転移性肝がんの治療にも応用され、良好な成績が報告されるようになってきました。
無痛ラジオ波焼灼療法は、お腹を「切らず」にがんを治す画期的な治療法です。超音波で腫瘍を検出し、その場所にボールペンの芯ほどの細さの電極針を穿刺します。そして、穿刺した電極針に高周波を流し、熱により腫瘍を死滅させます。一般的には、軽い鎮静下で局所麻酔を用いて実施されますので、患者さんは意識のある状態で治療を受けることになります。これには理由があります。それは電極針を挿入する際に、患者さんに呼吸をとめていただく必要があるからです。
三井記念病院では、患者さんの苦痛を軽減するため、点滴より鎮痛剤であるペンタゾシンと鎮静剤であるミダゾラムを併用しています。その結果、ほとんどの患者さんで、痛みを感じることのない治療を可能としています。2010年4月から12月までにラジオ波焼灼療法を97例の患者さんに対して行いました。その内89例(91.8%)の方が、「痛みが全く無かった。」もしくは「全く覚えていない。」と回答しています。もちろんラジオ波焼灼療法中は、患者さんは眠った状態になり、呼吸を止めるといった指示動作は行えなくなりますが、豊富な治療経験に基づき、息を止めなくても安全に電極針を腫瘍に挿入できる技術があります。完全に意識が無くなり、痛みとも100%無縁になる全身麻酔という方法もありますが、そのような時間のかかる大掛かりな麻酔方法には、心肺機能の事前チェックが必須であり、年間130〜150例のラジオ波焼灼療法を行う三井記念病院では、多くの患者さんを治療する上で現実的に導入が難しい面があります。また、肝がん自体が再発しやすいがんであり、生涯にわたり繰り返し治療する必要があることを考慮しますと、迅速に、安全に、効果的に治療を遂行することは、患者さん、医療スタッフ双方にとっても重要なことと考えております。

三井記念病院における肝がんに対する無痛ラジオ波焼灼療法の特徴
  • ほとんどの患者さんで無痛状態を実現します。
  • 出血のリスクが高いと言われる、透析患者さんに対しても積極的に治療を行っています。

無痛ラジオ波焼灼療法(無痛ラジオ波・無痛RFA)
局所麻酔と点滴からの鎮痛・鎮静剤の注入で、90%以上の患者さんで無痛状態を実現します。全身麻酔ではありませんので、体にかかる負担も最小限です。

「透析患者さんに対する無痛ラジオ波焼灼療法」
血液透析をされている患者さんは、一般的に術後の出血リスクが高いと言われています。また、血液透析は腎臓内科を中心に行われている手技のため、大きな病院でも各科同士の連携の問題のため、入院までに時間調整を要することがあります。当院では、透析患者さんにおきましても、積極的に無痛ラジオ波焼灼療法を行っております。血液透析を行ってくださる腎臓内科の先生方と密接な連携を保っていますので、スムーズに入院していただき治療を受けていただくことが可能です。

無痛ラジオ波焼灼療法の適応

肝がんには原発性肝がん(主には肝細胞がん)と転移性肝がんの2種類があります。日本の学会では2 cm以下の肝細胞がんであれば外科的手術も無痛ラジオ波焼灼療法も長期成績に変わりなく、どちらを選んでも良いとされています。肝細胞がんに対する無痛ラジオ波焼灼療法の適応は腫瘍の長径3センチ、3個以内が一般的ですが、三井記念病院では肝機能が良ければこの条件を超えていても無痛ラジオ波焼灼療法を行っています。一方で、転移性肝がんは肝硬変を合併していないため、より大きな、そして、たくさんの腫瘍を焼灼することが可能です。しかし、転移性肝がんに対する無痛ラジオ波焼灼療法はまだ歴史が浅く、外科的手術、抗がん剤治療、無痛ラジオ波焼灼療法のいずれが最良なのか結論がでておりません。転移性肝がんの治療に関しては、無痛ラジオ波焼灼療法のみに固執せず、必要とあれば、肝動脈塞栓術、抗がん剤治療、放射線治療等をうまく組み合わせて、患者さんがより元気に長生きできるよう努めております。転移性肝がんの場合は、肝臓の機能が良好である場合が多く、肝細胞がんより適応範囲は広くなります。

術者と無痛ラジオ波焼灼療法の特性

三井記念病院におけるラジオ波治療は大木医師が担当いたします。大木医師はこれまで、ラジオ波治療件数延べ約1100件(2011年1月現在)、最大10cm、腫瘍個数では20個までの転移性肝がんをラジオ波焼灼療法で治療した経験があります。
ラジオ波焼灼療法にはいくつか苦手とする部分があります。ひとつは、超音波を用いて行いますので、超音波で描出できない腫瘍の治療が困難であること。もう一つは、熱で焼灼しますので、標的腫瘍が他臓器(心臓、胆嚢、腸管)と隣接すると治療が困難であることです。前者に対しては、造影超音波という最新の超音波を用いて対応し、それでも描出困難な場合は、腫瘍の場所を肝臓内の血管等の位置から推察し治療を行っています。また、後者に関しては、人工胸水、人工腹 水を用いて安全にラジオ波焼灼療法を行う努力を行っています。それにより、2010年1年間では、155例の患者さん全例に対してきちんとラジオ波焼灼療法を行っています。155例の中には、腫瘍が心臓と接する症例、腸管と接する症例、胆嚢と接する症例、血管と接する症例、肺の直下にある症例、肝門部(肝 臓の中心部分)にある症例が含まれています。大きな合併症は、輸血を要する出血が1例のみとなっています(0.65%)。

臨床研究について

消化器内科では患者さんの治療だけでなく、学会発表や論文発表にも力を入れており ます。
臨床研究を通じて、更なる医療の発展、質の向上を目指してまいります。

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