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部長交代のご挨拶


2019年11月01日
三井記念病院の神経内科(脳神経内科)の部長を拝命いたしました松本英之と申します。
当科は、これまで日本の神経学の発展・普及に第一人者として貢献されてこられた萬年徹先生(三井記念病院 名誉院長、東京大学 神経内科 第二代教授)、神経心理学・高次脳機能障害を専門とし、長年にわたり当科を牽引されてこられた櫻井靖久先生(三井記念病院 神経内科 前部長)が中心となって診療が行われてきました。偉大な先生方の後任に任命いただいたことは、身に余る光栄です。
今後とも、三井記念病院 神経内科を宜しくお願い申し上げます。詳細はこちら
 
 当科は脳血管障害を専門としている他、主な対象疾患に示すように、神経疾患全般に対応しています。入院では、脳血管障害を中心とする急性期診療を第一としていますが、外来ではパーキンソン病、重症筋無力症、多発性硬化症・視神経脊髄炎、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎、ジストニアをはじめとする、多くの神経難病の患者さんが通院されています。また、てんかんの患者さんが多いのも特徴です。
 
 部長の松本英之は、筋電図、脳波、磁気刺激などの、神経生理学を専門としています。神経生理学は、病歴や神経診察を裏付ける重要な役割を担っており、当科の診療の新しい基盤として位置付けています。また、帝京大学 脳神経内科 准教授 畑中裕己先生を非常勤医師として迎え、高いレベルでの神経生理検査を実施しています。
 医長の内尾直裕は、神経生検、筋生検を中心とする神経病理学を専門としています。これにより、神経生理学に加えて、神経病理学の基盤も加わり、神経疾患全般に対応できる体制が整い、様々な神経難病の診断を、高い精度で実施できるようになっています。
 
東京都のみならず、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県など他県からの患者さんも多く来院されています。そのため、通常の内科医でも対応できる状態まで病状が安定した場合、病診連携の考えに基づき、早期退院と、かかりつけの診療所の先生に治療をお願いしていますので、ご了承ください。ただし、診断に難渋する場合などは、必要に応じて、大学病院や研究施設とも連携して、診断・治療にあたっております。他院からのセカンドオピニオンの受け入れ、また他院へのセカンドオピニオンのお願いも積極的に実施しています。気兼ねなく、ご相談ください。
 
 また、院外での学術活動(学会発表、論文執筆)にも力を入れています。具体的には、日本内科学会、日本神経学会、日本臨床神経生理学会、日本パーキンソン病・運動障害疾患学会、日本脳卒中学会、米国神経学会、世界神経学会、国際臨床神経生理学会などでの学会発表や、日本語論文、日本語総論、英語論文などの執筆を積極的に行っています。院内では、神経内科カンファランス、多職種カンファランス、内科カンファランス、抄読会、新規薬剤説明会、神経内科・脳神経外科合同カンファランス、地域連携フォーラム、市民公開セミナー、認知症疾患医療センター事例検討会などを実施している他、院外では神経内科関連学会・勉強会などに参加・発表し、最新の医療情報を取得・更新するように努めています。

 さらに、研修病院としての役割も担っており、若い医師の教育にも力を入れています。当科は、東京大学 神経内科学教室の研修関連病院に指定されており、神経内科専門医の育成に携わっております。例年、25~30名程度の研修医・専修医が当科で研修をしており、これは一般病院ではかなり多い人数です。内科レジデント実践マニュアル(編集:三井記念病院)を発刊しております。是非ご参照ください。