社会福祉法人 三井記念病院
手術支援ロボット ダヴィンチ Xi

da Vinci Xi

手術支援ロボット ダヴィンチ Xi

手術支援ロボット ダヴィンチ Xi

ダヴィンチ導入について

当院の泌尿器科は、2017年9月に、最新鋭の手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入しました。医師・看護師・臨床工学技士からなるチームを結成し、準備期間を経て2017年10月より運用を開始します。

現在健康保険が適用されるダヴィンチ手術は、前立腺がんに対する前立腺全摘除術と腎細胞がんに対する腎部分切除術のみです。当院ではこれまで開腹による前立腺全摘除術を行ってきましたが、ダヴィンチの導入により、より高精度で体への負担が少ない手術が可能になりました。

腎部分切除術が適用できる腎細胞がんに対しては、腫瘍の大きさや部位により腹腔鏡下腎部分切除術を行ってきましたが、ダヴィンチの導入により、より多くの患者さんに安全に腎部分切除術が適用できるようになります。

ダヴィンチ導入について
ダヴィンチの紹介

ダヴィンチの紹介

ダヴィンチは米国インテュイティブサージカル社が開発した手術用ロボットで、ダヴィンチXiは第4世代にあたる最新鋭機です。現在日本では200台を超えるダヴィンチが稼働しており(2016年9月現在)、前立腺全摘除術だけで年間13,000件以上がロボット支援手術で行われています(2016年)。
患者さんの身体的な負担が少ない腹腔鏡下手術の特長を生かしつつ、ロボットの機能による支援によって、従来不可能とされていた手術操作が可能になりました。

ダヴィンチは3つの機械から成り立っており、医師はロボットのアームについている鉗子やカメラを遠隔操作して手術を行います。ダヴィンチのみで手術が行われるわけではなく、患者さんの脇に助手の医師と看護師がついて補助を行い、協調して手術が行われます。

ペイシェントカート

01ペイシェントカート

患者さんに接続する機器です。4本のアームを持ち、1本には精細な高画質の3次元カメラを接続します。残る3本のアームには、術者が操作するロボット専用鉗子を接続します。ダヴィンチXiでは従来の機種よりアーム同士の干渉が少なく、アームの可動距離が長くなったため、より手術がやりやすくなっています。

ペイシェントカート

02ビジョンカート

ダヴィンチの中枢となる機器です。ペイシェントカートから送られてくる画像からハイビジョン3D画像を作成します。最大14倍までの拡大ズームが可能です。ダヴィンチXiではドイツのエルベ社製の高性能電気メスを搭載しており、出血量減少に役立っています。

ビジョンカート

ビジョンカート

サージョンコンソール

03サージョンコンソール

術者が操作する機器です。術者はハイビジョン3D画像を見ながら自分でカメラを操作し、適切な手術部位を適切なズームで映し出すことができます。3本の鉗子も術者が操作します。自在に動く鉗子は360°以上回転し、手振れも補正されていますので、きわめて繊細な動きが可能です。開腹手術ではもちろん、従来の腹腔鏡手術でも不可能であった複雑で繊細な手術操作が可能になっています。

サージョンコンソール

ダヴィンチによるロボット支援手術のメリット・デメリット

メリット

  • 傷口が小さい
    内視鏡や鉗子を挿入するため、5-12mmの傷で、最大6か所です(術式によって異なります)。
    傷口が小さい
  • 術中の出血が少ない
    開放手術に比較して術中出血が少なく、術中に輸血が行われた例はほとんどありません。
  • 機能の温存が向上
    鉗子の正確で細密な動きによって体の機能を温存させる手術が期待できます。
    前立腺全摘除術では、開腹手術に比べて尿失禁や勃起機能の回復が早くなることが報告されています。
    傷口が小さい
  • 術後の疼痛が少なく、回復も早い
    傷口が小さいため、傷の痛みは少なく、術後の回復は早い傾向にあります。
  • 術後合併症のリスクが低い
    創部の感染が少なく、腸閉塞などの合併症発生率も低い傾向にあります。
  • 正確な患部の切除
    拡大視野で精密な切除が可能であるため、がんのより正確な切除が可能と言われています。

デメリット

  • 触覚がない
    鉗子類には触覚がないため、術者には慣れが必要です。
  • 併存疾患によっては手術ができません
    前立腺全摘除術では25°頭を下げた姿勢で手術を行うため、脳動脈瘤や緑内障の患者さんの一部はロボット支援手術を受けることができません。あらかじめ眼科を受診していただいて確認します。
    以前に腹部手術(盲腸を除く)を受けたことのある患者さんもロボット手術を受けることができません。

費用負担

平成24年4月に前立腺がんに対する前立腺全摘除術、平成28年11月に腎細胞がんに対する腎部分切除術を行う場合に保険適用となりました。
入院・手術に関わる費用は年齢や年収、健康保険制度によって異なりますのでお問い合わせください。

その他の疾患については、保険適応ではないため自由診療となります。自由診療の場合、全額自己負担となります。