遺伝性腫瘍相談外来(遺伝性乳がん・卵巣がん症候群「HBOC」)
遺伝性乳がん・卵巣がんに対する取り組み
- 当院乳腺センターでは遺伝性乳がんにも積極的に取り組んでいます。
- 乳がん発症にかかわる遺伝子変化があることが分かったとしても、その情報により治療や予防に役立てることができるようになってきています。
- 遺伝性乳がんが疑われる方には、まず遺伝カウンセリングを受けることをお勧めしています。
- 遺伝カウンセリングの結果、遺伝子の検査を受けるかどうかはご本人の判断で決まります。
- 遺伝子の検査を受けない選択をされる方もいます。自分らしい選択や行動ができるようカウンセリングを通してお手伝いしたいと考えています。
乳がんの遺伝
- 私たちは誰でも遺伝子に変化があり、その変化はひとりひとりの個性につながっています。変化のなかに時に、病気のかかりやすさや薬の効きやすさに関わるものがあります。
- 全ての乳がんのうち、7~10%は乳がんにかかりやすい遺伝子の変化がある遺伝性の乳がんと考えられています。
- 遺伝性の乳がんの代表的な遺伝子として、BRCA1、BRCA2という2つの遺伝子の変化が知られています。BRCA1、BRCA2は誰もが持っている遺伝子です。
遺伝性乳がん卵巣がん症候群
- BRCA1、BRCA2という遺伝子に、乳がんの発症に関わる変化(病的変異)がある場合には、一般よりも乳がん、卵巣がんなどのがんにかかるリスクが高いことがわかっています。
- この遺伝子変異をもっていることを「遺伝性乳がん卵巣がん症候群」(HBOC; Hereditary Breast and Ovarian Cancer syndrome)と呼んでいます。
- がんにかかっているいないにかかわらず、一般的に、200~500人に1人がHBOCに当てはまると言われています。
乳がん卵巣がん かんたんチェック
あなた自身を含めたご家族の中に該当する方がいる場合に☑をしてください。ひとつでも該当する項目があれば、あなたが「遺伝性乳がん卵巣がん症候群」である可能性は一般の人よりも高いと考えられます。
当院乳腺センターでの遺伝カウンセリングの特徴
- まず、ご本人・ご家族の病気について伺い、家系図を作ります。それをもとに遺伝性乳がん卵巣がんの可能性について説明します。次に、遺伝子検査についてメリットとデメリットを説明し、最終的にはご本人の意思で検査をうけるかどうかを決めます。
- 遺伝子検査の方法や費用について詳しく説明します。
- 遺伝子検査の結果をご本人だけに伝えるのか、ご家族にも一緒に伝えるのか事前によく相談します。
- 遺伝カウンセリングには約1時間の時間を設けていますので、それぞれの方の状況や希望に沿って最善の方法を一緒に考えます。
- 必要に応じて当院の専門家と連携をとり、ご本人とご家族を総合的にサポートしていきます。
遺伝カウンセリングの様子
遺伝カウンセリングの受診を希望される方へ
診療は予約制です。当院代表電話(03-3862-9111)より乳腺センターまでご連絡ください。当院で診療を受けている方は、現在おかかりの医師からのご紹介でも受診いただけます。
【診療時間】
第4月曜日 午前
【料金】
乳がんまたは卵巣がんにかかった方は保険診療、それ以外の方は自費(税込 3,300円/回)
【注意事項】
①上記診療費以外に初診料金が必要となることがあります。
②自費診療の場合は同日に保険診療をうけることができません。
③遺伝子検査の費用は別途必要です。
【診療時間】
第4月曜日 午前
【料金】
乳がんまたは卵巣がんにかかった方は保険診療、それ以外の方は自費(税込 3,300円/回)
【注意事項】
①上記診療費以外に初診料金が必要となることがあります。
②自費診療の場合は同日に保険診療をうけることができません。
③遺伝子検査の費用は別途必要です。