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薬剤部



薬剤部は、患者さんの立場に立って医薬品が適正に使用されるよう薬剤業務を行っています。

薬剤部の理念

常に効率的に業務を行うことを心掛け、チーム医療の一員として、患者のQOLを改善・維持するために、質の高い薬物療法を提供する。

薬剤部の概略

薬剤部は、調剤室・医薬品管理室・製剤室・医薬品情報室・薬剤管理指導室・治験管理室からなり、外来・入院患者さんの調剤、医薬品の購入・供給・管理、一般製剤品・特殊製剤品の製造、抗がん剤の調製、医薬品情報の収集・提供、服薬指導などの業務を行っています。

スタッフ・認定薬剤師(2024年10月現在)

薬剤部のスタッフは、薬剤師38名、臨床検査技師2名、事務員2名で構成され、患者さんに信頼され、医療スタッフから評価される薬剤部を目指しています。さらに医薬品の専門部署として緩和ケア・NST・院内感染対策・がん化学療法・褥瘡・周術期管理などのチーム医療に貢献しています。
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師 1名
日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療専門薬剤師 1名
日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師 5名
日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師 1名
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師  3名
日本糖尿病療養指導士認定機構  日本糖尿病療養指導士  1名
日本静脈経腸栄養学会  NST専門療養士  1名
日本医療情報学会  医療情報技師  1名
日本麻酔科学会  周術期管理チーム薬剤師  2名
日本薬剤師研修センター  認定実務実習指導薬剤師  4名
日本薬剤師研修センター  研修認定薬剤師  1名
日本病院薬剤師会  日病薬認定指導薬剤師  2名
日本高血圧学会  循環器病予防療法指導士  1名
日本リウマチ財団  リウマチ財団登録薬剤師  3名
日本循環器学会  心不全療養指導士  3名
日本腎臓病協会   腎臓病療養指導士 2名
日本病院薬剤師会  日病薬病院薬学認定薬剤師  15名
日本アンチ・ドーピング機構  スポーツファーマシスト  1名

調剤室

錠剤の調剤

錠剤の調剤

医師の診療によって発行された処方箋に基づき、内服薬・外用薬の調剤を行っています。主に入院患者さんの調剤を行っていますが、外来患者さんであっても、院内製剤や開発中の治験薬など特殊なお薬については院内で調剤を行うこともあります。電子カルテ内の情報をもとに、患者さんに適したお薬の内容であるかを確認しています。年齢や体重、腎臓の機能等による適した薬の量であるかどうか、抗がん剤などの投与スケジュール、薬の飲み合わせなどについては特に注意を払い、患者さんが安全に薬物治療を受けられるよう心がけています。
調剤業務の他に、患者さんに対しての教育活動として糖尿病教室、排卵誘発剤の注射手技指導を行っています。

糖尿病教室

医師から依頼のあった入院中の糖尿病患者さんを対象に、週1回薬についての講義を行っています。
経口糖尿病薬やインスリンなどの薬の種類と作用について、インスリンの保管方法、低血糖発作時の対処方法などについてレクチャーすることにより、治療に対しての理解を深めて頂くことに努めています。

排卵誘発剤の注射手技指導

産婦人科医師からの依頼のあった患者さんに対して、排卵誘発剤の注射手技の指導を行っています。

医薬品管理室

調剤と連動したコンピューターシステムにより、病院内で使用される医薬品の購入および在庫管理を適切に行い、医薬品を安定供給できるよう努めています。
また、入院患者さんに対する緊急の注射オーダーおよび外来患者さんに対する使用予定の注射オーダーについても、注射処方箋に基づき内容を確認したうえで払出を行っています。

製剤室

1. 院内製剤の調製
院内製剤とは薬剤師により院内で調製され、使用される特殊製剤のことです。薬物治療において、市販されている薬剤では効果が得られない場合、市販されている剤形そのままでは治療に使用できない場合など、薬物治療上のニーズに応じて、個々の患者さんにあわせて院内製剤を調製しています。

2. 入院注射用抗がん薬の調製
がん化学療法のレジメンに基づいてオーダーされた処方について、抗がん薬の投与量、休薬期間、前投薬などの副作用対策、検査値等を病棟担当薬剤師とともに事前に確認しています。抗がん薬の調製は安全キャビネットを設置し、正しい調製手技を習得した薬剤師が正確かつ無菌的に調製しています。

3. がん化学療法のレジメン管理
がん化学療法が安全かつ適切に行われるように多職種で構成される化学療法委員会があり、薬剤師もその一員としてエビデンスに基づいたがん化学療法のレジメン審査・管理・登録などを行っています。

4. 中心静脈栄養の無菌調製
感染のリスクが高い患者、かつ、病棟から依頼があった中心静脈栄養の注射オーダについて微生物による汚染や異物混入を防ぐためにクリーンベンチ内で無菌的に調製しています。調製前には注射薬を混注する事により生じる配合変化や力価低下などがないか確認を行い、安全性・有効性を確保しています。

外来化学療法室業務

外来化学療法室にも薬剤師が常駐し、患者さんをサポートしています。まず、抗がん剤の投与量や投与スケジュールが患者さんそれぞれにあったものか確認したうえで、無菌室で抗がん剤の調製を行っています。化学療法当日は治療スケジュールや注意していただく副作用について、説明書やパンフレットを用いて説明しています。帰宅後ご自宅で安心して過ごしていただけるよう、副作用の症状や起こりやすい時期、対処法などについても具体的にお伝えしています。もちろん、治療継続中も来室していただいた際の状況をお伺いし、お困りの点があれば医師や看護師とも連携して適切な対処が出来るよう努めております。

     ◆連携充実加算については「こちら」をご覧ください(化学療法部ページへ)

薬剤師外来

当院では2024年7月より点滴による抗がん薬治療を行う外来患者さんを対象に「薬剤師外来」を開設しました。専門的な知識を有する薬剤師が医師の診察前に面談を行っています。得られた情報を医師・看護師等と共有し、安心安全な抗がん薬治療を行えるよう努めています。
必要に応じて医師へ投与量の調節や処方提案等を行っています。

医薬品情報室

医薬品が安全にそして適正に使用されるよう医薬品情報を収集し、分析して院内に情報提供しています。また、各部署からの医薬品の問い合せに対して対応しています。 電子カルテシステム、部門システムで使用する薬品マスターの作成・管理も行っています。院内の副作用を収集してPMDAへ副作用報告をしています。さらに、薬事委員会の審議資料作成など事務局としての機能も果たしています。
最近では、後発品のある先発医薬品(長期収載品)の選定療養について、システムの整備、院内への周知などを行いました。

フォーミュラリ

院内フォーミュラリの作成についても医薬品情報室で行っております。
フォーミュラリとは、医療機関等において医学的妥当性や経済性等を踏まえて作成された医薬品の使用方針のことです。
これまで関係診療科と協議し、酸分泌抑制薬や超即効型インスリンなどのフォーミュラリを作成しています。

JCI

JCI(Joint Commission International)評価項目では、MMU(Medication Management and Use:薬物の管理と使用)の基準に基づき、患者が安心して薬物治療を受けられるように基準・手順を作成しています。

薬剤管理指導室

病棟に専任の薬剤師を配置し、以下の業務を実践しています。
  1. 患者さんが入院された際には持参したお薬の服用状況、副作用歴、手術や検査前に中止すべき薬剤、重複、相互作用の有無を確認し、入院治療に応じた処方提案を行います。
  2. 入院患者さんの注射処方の個人別セットを行い、投与前の相互作用や配合変化の確認を行っています。
    入院院患者さんの病室に訪問し、お薬に関する相談応需、お薬の説明・自覚症状の確認することに加え、検査値、服用歴、薬物血中濃度解析によって効果、副作用の評価を医師・看護師と共有し、必要に応じて処方提案を行っています。診療科のカンファレンスにも参加しています。
  3. 患者さんが退院する際は、服薬が継続できるよう、退院処方の適切性を評価し、他の医療施設や調剤薬局と連携が取れるよう必要に応じて薬歴や副作用歴・アレルギー歴、調剤形態を退院時服薬指導書やお薬手帳に記載し、交付しています。
    以上の業務支援ツールとしてPharmaRoad、注射自動払出システム(いずれも株式会社ユヤマ製)を活用しています。
  4. 病棟スタッフへの医薬品に関する相談応需、情報提供、並びに病棟の医薬品管理を行っています。
  5. 病棟担当薬剤師の処方提案、情報提供、相談応需内容は薬物治療関与報告書として記録し、業務の評価や新人薬剤師の教育に活用しています。

服薬説明

服薬説明

周術期管理外来チーム

手術を安全に受けて頂けるように、多職種で構成されたチームでの周術期管理に参画しています。
担当薬剤師は術前準備外来にて手術を控えた患者さんに、現在服用中の薬剤や、薬剤アレルギーについての面談を行います。
手術に際しての影響のある薬剤についての確認を行い、チーム内で情報を共有し安全管理に努めています。

医療安全

医薬品安全管理者として薬物治療の安全を図るため、以下の業務を行っています。

1.医薬品安全使用に関する業務手順書の作成・見直し
  医薬品を安全に使用するためのルールを明確にし、定期的に見直すことで、より安全な医療を提供します。

2.業務手順書の遵守状況確認
  スタッフが手順書どおりに業務を行っているか、定期的に確認することで、安全の維持に努めます。

3.医薬品関連エラーの分析と対策
  インシデントレポートで報告された医薬品に関するエラーの原因を究明し、再発防止策を講じます。

4.転倒転落ラウンドの参加
  転倒・転落リスクを低減するため、薬剤が関与する可能性のある要因を分析します。

5.委員会への報告
  医療安全管理委員会や薬事委員会において、医薬品に関する安全対策について報告し、病院全体の安全管理に貢献します。

6.医療安全に関する視察への参加
  最新の医療安全に関する知識や情報を他施設と共有し、病院の医療安全レベル向上に努めます。

治験管理室

ヘルシンキ宣言に基づく倫理的原則及び新GCP(平成9年度「厚生省令第28号、薬発第430号」、平成15年「厚生労働省令第106号」、平成16年「厚生労働省令第172号」、平成17年「薬食審査発第1025009号」、平成17年「厚生労働省令第36号」、平成18年「厚生労働省令第72号」、平成18年「薬食審査発第0921001号」、平成20年「厚生労働省令第24号」、平成20年「薬食審査発第1001001号」、平成24年「薬食審査発1228第7号」)を遵守して治験審査委員会の基、適正に治験を実施しています。

治験審査委員会 会議の記録の概要

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