内分泌内科
お知らせ
2021年09月07日 読売新聞全国版・地域版 病院の実力「甲状腺の病気」に治療実績が掲載されました。
2019年10月23日 「日経Gooday(グッデイ)」に 森医師の取材記事が掲載されました 。
概要特色
院内の他の診療科(内分泌外科、産婦人科、脳神経外科、泌尿器科)との緊密な連携をしています。下垂体腫瘍に関しては虎の門病院や帝京大学附属病院と連携して手術を依頼することがあります。
主な対象疾患
- 甲状腺疾患 甲状腺機能異常(甲状腺機能低下症・甲状腺機能亢進症)、甲状腺腫瘍
- 副腎疾患(原発性アルドステロン症・クッシング症候群・褐色細胞腫)
- 副甲状腺疾患
- 下垂体疾患
- 性腺疾患
- (二次性)骨粗鬆症
甲状腺疾患
バセドウ病や橋本病といった自己免疫異常で生じる疾患の薬物治療を中心に行っています。自己免疫性甲状腺疾患は女性に多く、特に妊娠期の女性の場合、不妊の原因となることや、薬による副作用の問題から注意して治療していく必要があります。いずれも未治療で放置すると心不全など重篤な状態に陥ることがありますので治療が必要です。
甲状腺腫瘤はCTやエコー検査で偶然見つかることの多い疾患です。小さな嚢胞性病変も含めると50歳以上の人で実に50%以上もみられます。甲状腺腫瘍には良性腫瘍の他、乳頭癌、濾胞癌、リンパ腫、髄様癌、未分化癌といったものがあります。癌の90%以上は乳頭癌が占めます。まずエコー検査を行い、悪性が疑われる場合には穿刺吸引細胞診を行い良悪性の判断を行っていきます。悪性の場合には当院内分泌外科と連携し治療を行っていきます。
甲状腺腫瘤はCTやエコー検査で偶然見つかることの多い疾患です。小さな嚢胞性病変も含めると50歳以上の人で実に50%以上もみられます。甲状腺腫瘍には良性腫瘍の他、乳頭癌、濾胞癌、リンパ腫、髄様癌、未分化癌といったものがあります。癌の90%以上は乳頭癌が占めます。まずエコー検査を行い、悪性が疑われる場合には穿刺吸引細胞診を行い良悪性の判断を行っていきます。悪性の場合には当院内分泌外科と連携し治療を行っていきます。
副腎疾患
副腎はコルチゾール、カテコラミン、アルドステロンといったストレスや血圧に関連するホルモンを産生する臓器です。副腎の機能異常により高血圧・頻脈・糖尿病・肥満などを生じることがあります。画像で副腎に腫瘤がみられる場合、難治性の高血圧がある場合、中心性肥満や骨粗鬆症などがある場合などにホルモン異常を疑って検査をしていきます。特に高血圧の原因として5~10%に原発性アルドステロン症が含まれているという報告があります。診断のために負荷試験入院や局在診断のための副腎静脈サンプリング検査を行っています。治療は抗アルドステロン薬という内服薬の他、副腎切除術という手術を行って治療をしていきます。
その他コルチゾール産生腺腫、褐色細胞腫などの副腎腫瘍に関しては通常手術を行います。当院泌尿器科と連携し治療を行っていきます。
その他コルチゾール産生腺腫、褐色細胞腫などの副腎腫瘍に関しては通常手術を行います。当院泌尿器科と連携し治療を行っていきます。
副甲状腺疾患
甲状腺の裏に通常4つ米粒大の副甲状腺という組織があり、腸管や腎臓、骨に働き、体内でのカルシウムバランスや骨代謝を調整するホルモンを産生しています。副甲状腺の異常では高Ca血症・低Ca血症がみられます。副甲状腺機能亢進症は尿路結石や骨粗鬆症の原因となり、さらに高Ca血症が進むと意識障害をきたすことがあります。治療は軽度の場合には骨粗鬆症の治療やCaが上昇しないように水分をとってもらうといった保存的治療になりますが、Caの数値が高い、尿路結石があるなどの場合、副甲状腺の腫瘤を探し切除する方針となります。当院内分泌外科と連携し治療を行っていきます。
下垂体疾患
下垂体は甲状腺、副腎、性腺への刺激ホルモンや成長ホルモン、乳汁分泌ホルモン、バゾプレシンなどのホルモンが作られています。下垂体炎といった炎症や下垂体腺腫、頭蓋咽頭腫などの腫瘍やその手術により下垂体ホルモンがうまく分泌されないことで様々なホルモン欠乏症状が生じます。甲状腺や副腎皮質ホルモンは生存に不可欠ですし、性腺機能低下や成長ホルモン低下も放置してしまうと心血管系疾患、肥満、骨粗鬆症リスクなどを生じます。
ホルモンを適量補充することによってホルモン欠乏症状を緩和します。
下垂体腺腫のうちホルモンを産生する腫瘍もあり、こちらは手術を行う事によって機能を正常化できる場合もあります。
ホルモンを適量補充することによってホルモン欠乏症状を緩和します。
下垂体腺腫のうちホルモンを産生する腫瘍もあり、こちらは手術を行う事によって機能を正常化できる場合もあります。
性腺疾患
下垂体の異常や甲状腺の異常からくる続発性の性腺機能疾患を主に取り扱います。性腺疾患は不妊の原因となるほか、機能低下は活力低下・動脈硬化による心血管イベントのリスクとなります。
骨粗鬆症
ビタミンD欠乏症による骨粗鬆症、閉経後骨粗鬆症の他、性腺機能低下、糖尿病といった疾患による二次性骨粗鬆症の診断・治療を行っています。
担当医師
部長
森 典子(もり ふみこ)
学会認定
日本内分泌学会認定内分泌代謝科(内科)専門医
日本内分泌学会認定内分泌代謝科指導医
日本甲状腺学会認定専門医
日本高血圧学会認定専門医・指導医
専門分野
二次性高血圧、副腎疾患、甲状腺疾患
日本内分泌学会認定内分泌代謝科(内科)専門医
日本内分泌学会認定内分泌代謝科指導医
日本甲状腺学会認定専門医
日本高血圧学会認定専門医・指導医
専門分野
二次性高血圧、副腎疾患、甲状腺疾患
医長
和泉 梢(いずみ こずえ)
学会認定
日本内分泌学会認定内分泌代謝科(内科)専門医
日本甲状腺学会認定専門医
日本糖尿病学会認定専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
専門分野
糖尿病・内分泌疾患
日本内分泌学会認定内分泌代謝科(内科)専門医
日本甲状腺学会認定専門医
日本糖尿病学会認定専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
専門分野
糖尿病・内分泌疾患
総合健診センター 医長
代田 翠(しろた みどり)
学会認定
日本内科学会認定 総合内科専門医
日本内分泌学会認定 内分泌代謝科専門医
日本医師会認定 産業医
日本内科学会認定 総合内科専門医
日本内分泌学会認定 内分泌代謝科専門医
日本医師会認定 産業医
実 績(2023年1月~2023年12月)
外来受診者数(総診療数 2,572件、実患者数 695名)
バセドウ病 | 348例 |
原発性アルドステロン症 | 245例 |
下垂体疾患 | 65例 |
副甲状腺関連疾患 | 63例 |
慢性甲状腺炎 | 30例 |
亜急性甲状腺炎 | 19例 |
サブクリニカルクッシング症候群 | 4例 |
クッシング症候群 | 3例 |
褐色細胞腫 | 4例 |
外来診療表
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